有痛性三角骨障害
足関節後方インピンジメント症候群、距骨後突起障害、距骨後部圧迫症候群と言われている痛みの一つ。
過剰骨と呼ばれる余分な骨の1つである三角骨が原因の痛み。
三角骨は外脛骨に次ぐ2番目に多い過剰骨(副骨)であり、5%~10%の人が産まれたときから三角骨があると言われている。
また、クラシックバレエ、ダンスやサッカー、空手などつま先立ちになったり、つま先立ちでさらに片足だけに体重を乗せたりするように負荷を連続して行うことにより、 距骨のうしろに突起している骨の先端が骨折(Shephard’s fracture)し、分離してしまう状態になり この分離した骨を三角骨ということもある。
通常は三角骨があっても痛みなどはなく、無症状であることが多い。
この三角骨や骨の突起が足の関節部分で挟まり、炎症をおこし、痛みが生じる。
■症状
足首の後ろが痛くて、つま先立ちがうまくできない。ボールをけったり、つま先立ちをする姿勢を長時間すると、つま先立ちになった時に痛む。
完全につま先が伸びきらない。
足関節後面に圧痛がある。
足関節底屈テスト(足関節を他動で底屈を加える)陽性
足関節後面の奥の方が痛いと感じる。
アキレス腱炎との鑑別が重要。
長母趾屈筋腱炎を併発することが多い。
■治療
テーピングで痛みの出る動きを制限する。手術で三角骨を除去する。