変形性膝関節症(膝OA)
■症状
膝関節の痛みと腫脹(滑膜の肥厚による)。膝の内側に多い。
膝蓋上方に水腫が溜まる。
関節軟骨が磨り減り関節の隙間は狭くなり、膝関節の骨の変性が始まり骨棘ができる。
膝の内側裂隙に圧痛がある。高齢者の女性に多い。
Kellgren-Lawrence分類
グレード0:正常
グレード1:関節裂隙狭小化の疑い。軽度の骨棘形成
グレード2:骨棘形成と軽度の関節裂隙狭小化
グレード3:中等度,複数の骨棘形成,関節裂隙狭小化,軟骨下骨硬化
グレード4:大きな骨棘形成,高度の関節裂隙狭小化,高度の軟骨下骨硬化
症状においての分類
- 初期:動作開始時痛。
- 中期:歩行時や階段の上り下りで痛む。
- 末期:夜間痛、膝関節の可動域制限、軋轢音がある。
■原因
- 老化や体重による関節軟骨の変性。
- ヒアルロン酸(関節包の中で潤滑液として働き、軟骨の栄養分)の減少。
- 半月板損傷や膝の手術後の二次性変形性膝関節症。
- 遺伝的要因。
- O脚等の足の変形。
■予防
- 大腿四頭筋を鍛える。
- 正座を避ける。
- 体重を減らす。
- 温めて血行を良くする。
- 杖を突いたり、水泳をする。
- 痛みが強い場合は安静にし、痛みがひいてくれば痛みが出ない程度に徐々に運動を行う。