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井上はり灸整骨院

コラム

症例

耳管開放症

耳の奥と鼻の奥とつながっている管(耳管)が開きっぱなしになるために起こる病気。嚥下時以外でも鼻から中耳に空気がもれる状態。

 

■症状

耳閉感、自声強聴(自分の声が大きく聞こえる)、自分の呼吸音の聴取が典型的な症状。

低音域の難聴、非回転性めまいが起こり、耳痛、音程のずれなどの症状も起こる。

深い前屈や仰臥位でこれらの症状が軽快消失する事がある。これは耳管周囲の静脈の集合体に血液がたまり、圧迫されて開きにくくなるから。

激しい運動をしたりすると 悪化する。妊娠中にも起こりやすい。 不快な状態が続くと精神的にイライラしてくる。

 

この病気は、ごく最近まで非常に珍しいものと考えられ、病院でもなかなか診断がつかなかったが、最近の研究では、軽症者を含めると推定患者数600万人、およそ20人に1人に達すると言われている。

 

意外なきっかけで誰もが発症する可能性がある。精神的苦痛が大きい上に、対応を1つ間違うと耳が完全に聞こえなくなったり、命の危険がある病気に発展することもあると言われている。

 

歌手の中島美嘉が両耳の悪化で活動を休止している。自分の声が耳に響くので、とくに会話や発声をしなくてはいけない仕事の人にとってはつらい病気だ。

 

長さ3・5センチほどの細い管の耳管は、中耳内と外気の気圧差を調節する働きをする。エレベーターや飛行機、電車でトンネルを通るとき急激な気圧変化で耳がキーンと詰まった感じになるが、ツバをのみ込むと治るのは瞬間的に耳管が開いて気圧差がなくなるからだ。

 

開放状態が長時間続くタイプと、開放後鼻すすりにより普段は耳管が狭窄しているタイプがある。

 

■原因

発症の原因ははっきり解明されていないが、女性に多く、急激にやせると起こりやすい傾向があることから、耳管周囲の脂肪組織の減少、ホルモンや過度のストレスの影響などが考えられている。

耳管はただの空気の通り道だけでなく、粘膜のせん毛運動(排泄機能)などの働きもある。それらの機能低下や粘膜の脱落などの影響で起こることも考えられる。風邪やアレルギーなどの炎症の波及も発症のキッカケになるので要注意。

他には、唾液腺分泌が低下するシェーグレン症候群や脳内の三叉神経の障害などでも起こる場合があることが知られている。

耳の症状は働き過ぎのシグナルと言われており、

感冒後、鼻炎、体重減少、自律神経失調、妊娠、腎透析、低血圧など様々な誘因があります。かぜの後などで早期に治る場合もあるが、難治となる場合もまれではない。

 

■治療

多くは過度のストレスや疲労の蓄積が背景にみられる。休養は絶対に必要。

以前は治療が難しかったが、加味帰脾湯という漢方薬が効果がある

治療法もきちんと確立されたものはなく、さまざまな要因を探りながらアプローチすることになる。

体重の減少があれば体重増加や脱水予防などの生活指導。薬剤ではトランキライザー(精神安定薬)や漢方薬、鼻腔に炎症があれば抗炎症薬などが処方されている。

それでも改善しなければ、施設によっては耳管粘膜を薬剤で刺激して腫れさせて閉塞させる方法、耳管周囲にシリコンを注入する方法、耳管にピンを挿入する方法なども行われているが、効果は人によってかなり幅がある。

一般的には鼻の奥の耳管開口部(耳管咽頭孔)の処置で耳管を収縮させたり、ルゴールなどの通気度を下げる薬を耳管に注入する。作用は一時的だが、生理食塩水(鼻洗液)の点鼻も有効。症状が強い場合には、鼓膜の振動を押さえるためのテープを鼓膜に張る鼓膜テーピングも行うことがある。

肋間神経痛

肋間神経痛は「頭痛」「腹痛」と同じように症状の名称であり、病名ではない。肋間神経痛は、何かの原因で肋間神経が激しく痛む症状をいう。

 

■症状

左右どちらかだけに起こる肋骨の走行に沿って帯状に走る痛み。突発的に肋骨の延びる方向に沿って突き刺すような瞬間的、断続的な激しい痛み。

身体をねじる、深呼吸や咳をする、大声を出すといった肋骨の動きによって痛みがひどくなったりする。

 

痛みは長くても数分で治まるが、人によっては肺や心臓などに痛みを感じたり、背中に張りを感じるといったこともある。

肋骨の下面を押すと痛みがあり、胸を広げる伸びの姿勢や咳、深呼吸をすると痛みが強くなる。

 

狭心症 胸膜炎 などとの鑑別が必要

狭心症

通常10分以内に収まる持続的な胸痛。胸の真ん中がしめつけられる様な痛み ニトログリセリンの舌下がよく効く。心電図検査で診断できる。

胸膜炎

肺に水がたまる病気で、結核や癌が原因となる。水の溜まり始めに胸痛が出現する。レントゲンを撮れば診断できる。

 

■原因

肋間神経には全く異常がなく原因が不明の原発性肋間神経痛と、病気やケガなどが原因となっている続発性肋間神経痛とがある。

原発性肋間神経痛は、不自然な姿勢をとった時、また運動不足・疲労、ストレスによって神経が骨や筋肉にはさまれて(絞めつけられて)突然起きる。

 

続発性肋間神経痛は、肋骨の骨折やヘルニア、胸椎の圧迫骨折といった外傷,ヘルペスウイルスによる帯状疱疹、内臓疾患、腫瘍などにより生ずると考えられてる。

・肋骨の骨折

中年女性の場合は、骨粗しょう症のため、せきや弱い外力で骨折が生じる可能性がある。この場合は、姿勢の変化で痛みが増強し、呼吸や物を持ち上げるときに痛いのが特徴。

レントゲンでは分かりにくく、超音波画像では発見されやすい。

・帯状疱疹常

帯状の疱疹があらわれるが、まれに疱疹がでないことがある。このような場合は、血液の検査をしないと正しい診断はつかない。

水泡が出現する前に胸痛が見られる場合もあり、あとで水泡が出ないか注意が必要。痛みが非常に激しいことと、2週間ぐらいで痛みが減少する。

・椎間板ヘルニア

背骨の中で起きているヘルニアで神経を圧迫する可能性がある。

・腫瘍

筋肉や骨に発生した腫瘍が肋間神経を刺激してしまい、それに伴い痛む。

 

■治療

ストレスを解消するか軽減させる。

胸や背中に負担がかかるような姿勢を長時間続けると、肋間筋が固まるので、同じ姿勢を続けないようにすること。ラジオ体操のように大きく胸を広げて深呼吸することも肋間神経痛の予防として有効。

冷房のあたりすぎや冷たい飲み物などを取りすぎると、自律神経の乱れに繋がったり、肩などが冷えて緊張することで肋間神経痛を発症することがある。暑くても体を冷やしすぎないように注意。

外傷による場合は、胸郭を固定するため、幅広いベルトで肋骨を固定する。

めまい

症状での分類(3つ)

 

・浮動性めまい

よろめくようなフラフラ感、非回転性のふらつき感を感じる。

中枢神経の障害(主に小脳、脳幹に原因)や聴神経腫瘍、中耳炎、耳管狭窄症、高血圧、回転性めまいの回復期、頚肩の筋肉の緊張等で起こる。

 

・回転性めまい

自分の体や自分の周囲があたかも回転しているような感覚のめまい。

嘔吐を感じたり、バランスを失って倒れることもある。

末梢の障害(主に三半器官に原因)で起こる。良性発作性頭位めまい症、メニエール病、突発性難聴、前庭神経炎等。

 

・たちくらみ

血の気が引き、目の前が真っ暗になり意識の遠くなる感覚(眼前暗黒感)。失神にいたることがある。

起立性低血圧などで起こる。

 

 

原因部位での分類

 

 

 

                   末梢性めまい          中枢性めまい

めまいの性質      回転性          浮遊性

めまいの程度      重度           軽度

めまいの時間性     突発性、周期性      持続性

頭位、体位との関係   あり or  なし      なし(例外あり)

耳鳴、難聴       なし or  あり     なし

脳神経障害       なし           あり

眼振          一側方注視眼振      両側方注視眼振

            回転性、水平性      縱眼振

 

 

一側方注視眼振とは右をみても左をみても右に眼振するといったもの、両側方注視眼振は右をみれば右に、左をみれば左に眼振をするというものである。中枢性めまいでは体位、頭位で症状が変化しないのが原則だが、椎骨脳底動脈不全では体位で症状が変化する。

 

中枢性めまい(脳幹、小脳、大脳の障害)

中枢性めまいは、症状は軽いが持続性で、浮動性のめまいがあり、注視方向性眼振や他の神経症状を伴う。脳幹障害や小脳障害、脳血管障害、腫瘍、変性疾患などの基礎疾患が原因となって起こることが多いので瞳孔、眼振、眼球運動や小脳機能検査や画像診断を行う

 

末梢性めまいでは、激しいめまい発作であっても生命にかかわる危険性がないのに対して、中枢性めまいでは脳幹部の梗塞、小脳出血、くも膜下出血などの脳血管障害、脳腫瘍など危険なめまいが存在している。とくに激しい頭痛を伴う時は注意が必要で、小脳出血やくも膜下出血の可能性があり緊急を要する。小脳出血ではめまい発作だけで頭痛を伴わないこともある。

 

また飲み込みにくい、ろれつが回らないなど嚥下や構音の障害、顔面や四肢のしびれ、脱力発作などの神経症状を伴う時は、脳幹部の障害が疑われる。脳幹部を養っている椎骨脳底動脈系に一過性脳虚血発作が生じることがあり、前記の神経症状とともにめまい発作をきたす。高齢者のめまい発作ではとくに椎骨脳底動脈系の脳血管障害を除外する必要がある。大脳病変としては、側頭葉に由来するてんかん発作でめまいが生じることがある。

 

 

末梢性めまい

回転性のめまいで、末梢性めまいは前庭性と内耳性に分けられる。

前庭性めまいは原則として耳鳴りや難聴を伴わないものである。良性発作性頭位眩暈症や前庭神経炎が含まれる。

 

内耳性めまいは原則的に耳鳴り、難聴を伴う。メニエール病や突発性難聴などが含まれる。末梢性めまいは突発性難聴以外は緊急性が殆どないものの、突然歩けなくなるほど気分が悪くなり、嘔吐することも多く患者の苦痛は強い。全体的に低気圧のときに多いといわれている。

 

末梢性めまいの重症度

  • 軽度:歩ける、これは外来で経過観察ができる。

  • 中等度:ふらふらしている、立つのがつらい、嘔吐している、緊急性はない。

  • 重度:立てない、これは入院が必要な場合がある。これくらいになると食事が取れないので点滴管理が必要。

 

 

良性発作性頭位性めまい(良性発作性頭位眩暈症〈BPPV〉)

めまいの中で最も頻度が高い疾患。頭の位置を変化させることによって生じる回転性のめまい。朝起きたとたんにめまいがした、寝返りをうったらぐるぐると目が回った、うつむいたらめまいがしたなどの訴えが多い。1回のめまい発作は頭の動きを止めれば数十秒で治まるが、少しでも頭の向きが変わるとまた目が回ってしまうので身動きがとれない。めまいは激しい回転性であることが一般的で、後ろに引っ張られるような縦方向の回転が特徴的だが、横方向の場合もある。頭の位置を変化させるとすぐにめまいが生じるのではなく、めまいが発生するまでにごくわずか間がある。まためまいを起こす頭位を何度もとると、めまいが徐々に軽くなる。

 

前庭器官の耳石器の上には、炭酸カルシウムでできている耳石が多数のっているがこの耳石が、加齢や外傷によって本来の位置から遊離し、三半規管に迷入することによって回転性めまいが生じる。(カナル結石症)

 

メニエール病と異なり、難聴や耳鳴りはまったく生じない。診断は頭位変換眼振検査(ディックスホールパイクテスト)が行われる。このテストでは患側が下になった場合のみめまいがおこる。そして体動によってめまいが増悪し、時間経過とともに消失する。垂直回旋混合性眼振や水平性が特徴。患側が上の場合はクプラがストッパーになりめまいは誘発されない。夜間に床につく時や朝の起床時に起きやすい。

 

閉経後の女性は、女性ホルモンの低下によりカルシウム不足になり耳石がはがれやすくなるため更年期の女性に多い

通常放置していても自然に治るとせれているが、繰り返し発作に苦しめられる場合では耳石を頭位変換させて元の位置にかえすことによっての治療(エブリー法)が有名。これは遊離した耳石を三半規管を巡らせて前庭に再配置させる方法である。有効率はかなり高く、有望な治療法になるが、急性期では悪心、嘔吐を誘発するので行わない方がよいといわれている。めまいの中では最も治りやすいめまいとされ、通常放置していても自然に治る。

 

 

前庭神経炎

からだのバランスを保つ情報を脳へ伝える前庭神経に炎症が起こると、正常に情報が伝わらず、めまいが起こる。激しい回転性めまいが突然に嘔吐を伴って生じる。発作は数日間続き、その後数週間~数か月ぐらい軽度のふらつきが残ることがある。大きなめまいは一度のことが多い。初回の大発作時に受診した場合BPPV様の経過をとることもある。

 

聴力障害(難聴や耳鳴り)がまったく生じない。ウイルス感染や血液の循環障害で生じることがあるが、大部分は原因不明。

聴力検査等により確認しなければならない。

 

温度眼振検査(カロリックテスト)では患側の耳の温度反応が高度に低下したり、反応がなくなったりする。めまい発作の時には、方向が固定された水平性眼振(時に水平・回旋混合性)を認める。BPPVと異なり1か月ほどめまいが持続するのが特徴だが初回の大発作時に受診した場合BPPV様の経過をとることも知られている。

めまいの発現に先行して7~10日前後に上気道感染症,あるいは感冒に罹患していることが多い。

好発年齢、男女差も特にない。

歩行可能になったら、積極的に歩いたほうが、平衡機能の回復も早いといわれている。

 

 

メニエール病

30歳代後半から40歳代前半の女性に多い。

耳鳴りと難聴を伴う回転性のめまい発作を繰り返す。良性発作性頭位性めまいに比べて頻度はさほど高くはない。めまいのみ、聞こえの症状のみではメニエール病ではない。

強い発作では吐きけ、嘔吐も生じる。強い回転性のめまいが数時間から数日持続く。軽い発作では頭がふらつく程度ですむ場合もある。頭の向きでは発作は起きない。

日にちをおいて、めまい発作を何度もくりかえす。発作を繰り返すたびに聴力障害が進行することがあり、注意が必要。聴覚補充現象がある。通常は片側のみの障害であるが、20%ぐらいで両側に広がることがある。あきらかな眼振が見られるが患者の意識ははっきりしている。

 

 

突発性難聴

原因不明の高度の難聴が突然に生じ、同時にめまいを伴うことも多い病気。

強いめまいは1回だけであり、強いめまいを繰り返すことはない。

原因は不明であり、かつ原因が不明であることを本症の定義とする。

したがって単一の疾患とは限らず、突発性・原因不明を条件とした感音性難聴を一括した疾患群。どのような治療法が最も有効であるかは未だ明らかではないが、片側性の感音性難聴聴力の回復のためには早期よりの治療が重要とされ血管拡張薬が用いられる。不可逆的な難聴を引き起こすことがあるので注意が必要。

 

 

聴神経腫瘍

持続的なめまいが耳鳴りと難聴を伴って生じる。回転性めまいは少なく、頭がふらふらするなど動揺性めまいが多い。中年以降に発症することが多く、耳鳴りやめまいを伴う片側だけの難聴が進行する時に疑われる。早期に発見すれば、聴力を保った状態で完全摘出が可能。MRI検査で診断できる。

 

 

外リンパ瘻(ろう)

髄液が、内リンパ腔に漏れるとめまいが起こる。めまいのほか、難聴や耳鳴り(水の流れるような音)、耳がつまった感じなどの症状があらわれる。

急激な圧の変動(飛行機に乗ったときや水中に潜ったとき、鼻を強くかんだ後など)によって回転性めまいや難聴、耳鳴り(水の流れるような音)、耳がつまった感じなどが起こる。これらの症状があらわれる直前に、パチッというはじける音が聞こえる場合もある。迷路瘻孔(ろうこう)症状検査が陽性。

 

 

中耳炎によるめまい

中耳の炎症が内耳に及ぶと、前庭などの内耳の働きが異常となり、めまいが起こる炎症は徐々に進行するため激しいめまいは起こりにくく、浮動性めまいや平衡障害が多い。

 

 

二次的な脳循環障害

自律神経障害による起立性低血圧のために立ちくらみが生じ、これをめまいと感じることがある。この時、脳への血流が十分保たれないため、脳貧血を生じ眼の前が真っ暗になるように感じられるのが特徴。仰臥位と立位での血圧、脈拍の変化で診断がつく。

同じく脳循環障害の結果、めまいを生じる病気として忘れてはならないのが、不整脈の発作。ひどい時には、けいれん、失神を伴いますので容易に診断がつく(アダムスストークス発作)が、軽い発作の時には単にめまい感だけで動悸などの心臓の症状がまったく自覚されないことも多い。過呼吸症候群(過換気症候群)でも脳循環障害のためのめまい感を伴う。その他一般内科的疾患で注意を要するのが、消化管出血などの急性貧血、糖尿病治療中の低血糖発作等。

 

 

頚性めまい

首や肩の筋肉が緊張することによるめまい。多くは、浮動性のめまいで、フラフラするといった症状を訴えることが多い。いつの間にか起こり始め、長期間続くのが一般的。頚肩の筋肉の緊張が頭の筋肉にまで広がり、頭が重いと訴えることも多い。緊張型頭痛の方の約6割にめまいがあるとの報告もある。

 

 

血流障害によるめまい

頭の回転により、頸椎に出来た骨棘が脳へ行く椎骨動脈を圧迫するため、脳のめまいの中枢へ行く血流が悪くなると、めまいが起こることがある。

めまいに関係する前庭神経核のある脳幹部につながる椎骨動脈が、頚部では、頚椎の椎体の真横を走っている。加齢がすすむと、頚椎椎体の側方に骨棘ができ、頚部捻転などの際に、飛び出しがひどくなって、頚椎横突起孔内を走行する椎骨動脈を圧迫することがある。

その結果、椎骨動脈が狭くなり、椎骨脳底動脈領域の血液の流れが悪くなる。

 

 

バレリュー症候群

頭を回転させたり、首をねじった際に、首の骨の中を走り、脳へ行く椎骨動脈の表面を囲む交感神経繊維(自律神経のひとつ)に影響(刺激)が及ぶと,そのせいでめまいが起こることがある。

 

 

薬物中毒

長期に持続するめまいでいろいろ検査をしても原因がわからず、たまたま他科で投薬されている薬をみせる機会があって、初めて診断がついたということがよくある。めまいを生じる薬としては、抗生物質、抗けいれん薬、鎮痛剤、利尿薬などが知られている。とくに抗けいれん薬は、しばしばめまいの副作用を生じることがあるので、血液中の抗けいれん薬濃度をはかって過量でないかどうかを検査する必要がある。

 

 

心因性めまい

内耳や脳の病気また内科的な異常もまったくないにもかかわらず、めまいの症状だけが持続することがある。とくに若い女性で多くみられ、不安感がめまいのうしろに隠れていることがある。このようなケースでは、心因性のめまいと考えられ、心療内科、精神科的アプローチが必要となる。

腹式呼吸を繰り返し行うことで、自律神経を安定させ、体を動かす事で筋肉の緊張をほぐしストレスの緩和に効果がある。

 

筋緊張性頭痛 

頭痛の90%を占める最も一般的な頭痛。

 

■症状

左右差はなく頭の上部やコメカミから後頭部にかけての痛み。

鈍痛で非拍動性。

締め付けられるような圧迫感や張ったような痛みが毎日続く。

徐々に始まり目の疲れや肩こりを伴う。

我慢できないほどの激しい痛みではないが、ひどい場合は吐き気、

めまいがある。と言われている。

お風呂に入ったり、お酒を飲んだりして血行が良くなると楽になる。

夕方以降に症状が強くなることが多い。

機能性の頭痛のため画像診断での異常は見られない。

 

■原因

長期間の心身のストレス 睡眠不足 目の疲れ 長時間の同じ姿勢

悪い姿勢 不規則な食生活による空腹 冷え 血行不良

無意識に歯を噛みしめて側頭筋に力が入っている。

 

■対策

首や肩を温めたり、ストレッチや体操で筋肉を動かし血行を良くする。

腹式呼吸をする。

腰椎椎間板ヘルニア

20~40歳代(青壮年)に発症しやすく、次いで10歳代、50歳代が多い。

男性に多い。

 

■症状

腰や臀部、又は下肢に痛みや痺れが生じる。多くは一側性。ヘルニアが大きいと両側の下肢痛を伴うこともある。

 

知覚障害。前屈で痛みが強くなる。疼痛性側弯。筋緊張により腰部が板状になる。

咳、くしゃみ、重い物を持つと痛みが出る。重度の場合、膀胱直腸障害や筋力低下が生じる。膀胱直腸障害がある場合は、手術が必要になる。

 

SLRテスト陽性、ラセーグ徴候陽性、ブラガードテスト陽性。

バルサバルテスト陽性。

●痛みの部位による診断

・臀部~大腿外側~下腿外側~足関節外側の痛み  L5(L4-L5間)の神経の圧迫

・臀部~大腿後面~下腿後面の痛み        S1(L5-S1間)の神経の圧迫

 

●ヘルニア高位診断

  • L2 – L3 FNS陽性
  • L2 – L4 膝蓋腱反射減弱
  • L4 – L5 母指背屈力低下、踵歩行困難
  • L5 – S1 母指底屈力低下、つま先歩行困難、アキレス腱反射減弱

 

■原因

椎間板が外に飛び出して、神経根を圧迫する。後側方に脱出することが多い。

 

L4 – L5間、次いでL5 – S1間に圧倒的に多い。L4 – S1間は可動性が多く、椎間板ヘルニアは良く動く脊椎に起こりやすい。したがって、動きの少ない胸椎には少ない。又、高齢者はL4 – S1間の動きが少なくなるためにヘルニアになりにくくなる。

 

喫煙、不良姿勢や遺伝的要因があると言われている。その他、CILPと呼ばれるたんぱく質が変異し軟骨の成長を妨げる事が要因の一つとされる。

 

内圧が高いと痛みが強い。ヘルニアが靭帯を破って飛び出すと強い痛みは減少するが、坐骨神経痛が起こる。

 

  1. 膨隆型
    内圧が高い。
  2. 脱出型
    ⅰ)後縦靭帯を破らない脱出型。内圧が高い。
    ⅱ)後縦靭帯を破った脱出型。内圧が低い。
  3. 遊離型
    内圧が低い。
    脱出型はマクロファージが脱出した髄核を異物とみなし、3~6ヶ月で吸収し、痛みが軽減する。
    膨隆型はマクロファージの働きが期待できないため、症状が長引くことが多い。

 

■診断

MRI、CT。(レントゲンには写らない。)

最近ではヘルニアの手術をすることは少ない。

 

■予防

  • 重い物を持たない。
  • 同じ姿勢を続けない。
  • 腹筋と背筋を鍛える。(歩行だけでもよい)
  • マッケンジー体操。

 

 

椎間関節性腰痛(ファセットペイン)

椎間関節捻挫および椎間関節症。

 

■症状

ヤコビー線より下方に疼痛が出現する。

腰部の運動は、75%がL5-S1間である。残りの20%がL4-L5間で、5%がL1-L4の間で行われている為、L5-S1間に最も運動負荷がかかりやすい。

臀部まで放散痛が出現することがある。

椎間関節部に限局された圧痛がある。

後屈時の疼痛出現。やや強めの力での圧痛が出現。

 

 

■分類

  1. 椎間関節捻挫
    いわゆるぎっくり腰と言われていることが多く、急性期の痛みである。
    椎間関節の亜脱臼により関節包や靭帯に炎症が起こる。
  2. 椎間関節症
    加齢による椎間関節の変性で、慢性期の痛みである。
    加齢により椎間板のクッション機能が低下し、椎間関節にストレスがかかり炎症を起こしやすくなる。
    起床時や動作開始時に疼痛が強く、しばらく動いていると軽快することが多い。左右対称に磨り減るわけではないので、片側に痛みが起こりやすいと言われているが、両側に起こることもある。

 

■予防

  • 背中を反らした格好を続けない。
  • 重いものを持たない。
  • 同じ姿勢を続けない。

脊柱管狭窄症

50代60代の男性に多い。稀に先天性もある。

 

■症状

間欠性跛行が特徴。歩き始めはよいが、しばらくすると腰から下肢にかけて痛みや痺れが生じる。

前かがみで休むと症状が軽くなり、腰を反らすことで増悪する。

腰の痛みが強くなく、下肢の痺れや痛みが強いこともある。

 

安静時はほとんど症状がない。脱力感、自覚的な冷感や灼熱感はあるが足部の温度は正常、会陰部のしびれ、足底に一枚皮が被さっているような感じ。

 

進行すると下肢の筋力低下、排尿障害がでる場合がある。

 

両下肢の痺れ感は馬尾型、片足だけの痺れは神経根型と、その両方が混在した混合型の3型に大別できる。

閉塞性動脈硬化症との鑑別に注意が必要。

 

閉塞性動脈硬化症の場合は、姿勢を前かがみにしても症状は消えない、足背動脈の拍動が触れない、足部の温度が冷たい、腰部の痛みはない、などの症状が特徴である。

 

ケンプ徴候陽性。

 

■原因

脊柱管周辺の骨や脊柱管内側の黄色靭帯の肥厚によって脊柱管が狭くなり、脊髄や神経が圧迫され症状を呈する。(腰椎の椎間板ヘルニア、すべり症や変形性脊椎症も原因としてある)

 

■予防

  • 歩くときは、杖を突いたり、シルバーカーを押して腰を少しかがめるようにする。
  • 歩行より自転車がよい。

筋・筋膜性腰痛

腰痛の中で一番多い疾患。

 

■症状

受傷時の痛みは強くないが、時間の経過とともに痛みが強くなる傾向がある。

長時間の座位、動作時、特に前屈時の疼痛、起床時に痛みが発生する事もある。

ヤコビー線より上方の疼痛、脊柱起立筋や腸腰筋に多い。臀部への負担もかかりやすく殿筋群の疼痛も出現する。

損傷筋肉上の圧痛や硬結、比較的軽い力での圧痛がでる。

特にレントゲンでは異常を認めない。

 

 

■原因

筋肉の疲労による血行障害や過伸張による部分断裂で筋肉が異常収縮し、硬くなる。

運動不足や肥満による筋肉の負担。

長時間の同じ姿勢による筋肉の負担。

 

 

■予防・治療

  • 患部を温める。
  • 痛みが強い時は患部を上にした横向きの姿勢で安静を保つ。
  • コルセットの着用。
  • ウィリアム体操。
  • 適度な運動。