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アキレス腱炎・アキレス腱周囲炎
X線検査でははっきりと診断がつかないことも多い。
MRIをとると腱がふくらんでいるのがよくわかり、変性の程度などの詳細な診断が可能。また、超音波検査も簡便で有効な方法である。
アキレス腱炎
アキレス腱炎は使いすぎによるオーバーユース症候群のひとつで、スポーツ障害としては頻度の高い。繰り返しのストレスによりアキレス腱に微細な部分断裂や瘢痕化が生じており、腱の変性が認められる。
■症状
かかとへの付着部から上方2〜6cm部分のアキレス腱が腫脹し、押さえると痛みが増強する。運動した後や朝起きた時の歩き始めに痛みが強く、症状が進行すれば安静にしていても痛いことがある。足関節を背屈することで疼痛が増強する。
アキレス腱周囲炎
アキレス腱はパラテノンという薄い膜でおおわれているが、この部分に炎症を生じた場合をアキレス腱周囲炎という。 アキレス腱全体が腫れてしまった場合を「アキレス腱周囲炎」ということもある。
■症状
進行すれば足関節の動きが悪くなり、足関節を動かすとアキレス腱にきしむような摩擦音が聞こえることがある。
■治療
保存治療が原則で、痛みが強い時には運動を控えて局所を安静に保つ。湿布や一時的な消炎鎮痛薬の内服も有効。
少しヒールのある靴を履いてかかとを上げると、アキレス腱の緊張が軽減され疼痛が改善する。また、扁平足などの足部変形がある場合には、足底挿板を処方することによりアキレス腱への負荷が軽くなる。
スポーツ選手への局所注射は、腱の変性や断裂を生じる場合があり、慎重を要す。慢性期で再発を繰り返す場合には、手術的にアキレス腱を再建する方法があるが、適応になるのはごくまれ。
症状の改善が認められれば徐々にスポーツを始め、運動前のストレッチングや運動後のアイシングを励行するようにする。
保存治療が原則で、痛みが強い時には運動を控えて局所を安静に保つ。湿布や一時的な消炎鎮痛薬の内服も有効。
少しヒールのある靴を履いてかかとを上げると、アキレス腱の緊張が軽減され疼痛が改善する。また、扁平足などの足部変形がある場合には、足底挿板を処方することによりアキレス腱への負荷が軽くなる。
スポーツ選手への局所注射は、腱の変性や断裂を生じる場合があり、慎重を要する。慢性期で再発を繰り返す場合には、手術的にアキレス腱を再建する方法がありますが、適応になるのはごくまれ。
症状の改善が認められれば徐々にスポーツを始め、運動前のストレッチングや運動後のアイシングを励行するようにする。