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単純性股関節炎
子供の股関節痛をきたす疾患で多く見られる。4~12歳ぐらい(6・7歳がピーク)の男の子にやや多く見られる。
■症状
最初は膝を痛がったり、大腿を痛がることもあるが、急に片方の股関節が痛くなり、歩行時に跛行(足を引きずる)がみられる。
股関節に運動制限がみられ、股関節を広げた、ガニマタの形になり、動かすと痛がる。軽く曲げた姿勢が楽。
パトリックテスト陽性 スカルパ三角部に圧痛がある。
レントゲンでの異常はない。
超音波画像では関節に水が溜まっていることが確認できる。
熱はなく、あっても微熱程度。
■原因
急怪我などの外傷がなく、原因は不明。風邪を引いた後に発症しやすいことから、自然な免疫反応ではないかといわれている。
■治療
安静が基本。予後は良好。1週間から2週間ぐらいで自然に痛みが消失する。「化膿性股関節炎」や「ペルテス病」と鑑別をする必要がある。
歩行不能、軽度の運動で痛みある際には重症と考え入院させて牽引し絶対安静とすることもある。